西湘バイパス国府津パーキングに集合した10台。 天気予報は高らかに秋の晴天を謳っていたのに、
雨がポツポツ落ちてきたぁー!?ええいっ、とにかく走ってしまえ!と、集合写真も撮らずにスタート。
今日の目的地はふじあざみライン。
箱根新道、芦ノ湖スカイライン、箱根スカイラインと、箱根山を北へ超える。箱根スカイライン料金所では、国府津の小雨が嘘のような快晴でした!富士山5合目に備えて着込んでいたインナーで汗ばむ陽気です。
ここでのポイントは以下のとおり。
1、発汗調節のためにインナーを脱ぐ。
2、増し締めを怠って落下した ハンドルバランサーは素早く付け直す。
3、増し締めを怠って半外れになった サイドカバーはさりげなくはめ直す。
4、次は何が落ちるの?という不安は 笑顔でもみ消す。
言うまでもありませんが筆者のバイクです。しかも、車載工具はETCのために車外放出されたので積んでません。
でも大丈夫!工具を持ってるM田ちゃんがいるから。あんしーん。
もちろん、他のメンバーの皆さんは模範的なライダーなのでこんな事は起きません。走行前点検って大切ですね。
増し締めとエアチェックは最低限しておきたい項目です。 って、口をすぼめて赤面しながら書いてます。
ホント、面目ない。
長尾峠の細かいワインディングを抜け、R138を御殿場方面へ。
針葉樹の並木がきれいに整備された ストレートから始まり、路肩には「実弾射撃実施中」の立入禁止看板。 そして緩やかに始まる勾配とカーブ。全員が大型バイクなので
パワーには問題ないだろうが、標高が上がるにつれて 路面が荒れ、コーナーもきつくなり、ブレーキやサスペンション性能も問われる、ふじあざみライン。
とはいえ、 全員が楽しく走ったことは、 皆さんのこの表情が 如実に物語っております。 5合目は霊峰富士の涼しい空気が充満しており、山頂は雲に隠れていたものの眼下の田園風景の見晴らしは
爽快でした。登りと下りで派手に表情が変わるこのコース。下りベタの筆者は、次々に追い越していく皆さんのスマートな走り姿を見送りました。
さてさて、お昼はわさび園が経営するお蕎麦屋さんで、わさび蕎麦をいただきます。 「滝口わさび園」さんは、店舗に隣接して美しい山葵田がある静かなお店。
富士の清流で育った新鮮なわさびを満喫できます。
まず、メニューに記載された正しいわさびのおろし方に従って、熱心にわさびを擦ります。
皆の手元から分析すると、 奥の久N氏とI部氏はトルク型。 真ん中のI村氏もかなりのトルク型。 手前のS川氏は高回転型ですな。いずれも、わさびおろしにかけた情熱が伝わって参ります。香り高く辛みが優しい新鮮なわさびは、つゆに溶かず蕎麦に乗せていただきます。付け合せの山葵漬け、山葵葉の酢もの、追加注文の山葵いなりと、日本の心を堪能できる山葵三昧コース。最後に残った山葵もそばつゆに溶き、蕎麦湯で飲み干しました。一枚の蕎麦に1本のわさびを使い切る体験もまた新鮮でした。
「滝口わさび園」さんからバイクで3分の「道の駅すばしり」に移動して、ハチミツソフトでシメました。
箱根超えから富士山までのバリエーションに富んだコース。コーナーの大小やスピードレンジ、標高や気温が一日の中でめまぐるしく変わり、とどめは東名の渋滞という健康に負担のかかるコース。
しかしこれをネガティブに捉えてはいけません。なぜなら、こうした環境がバイク用の筋肉と不屈の中年精神を養うからであります。「いやぁ、もう若くないんで。」なんて、そんなことはわかってるんだ!
年食って痛む腰や肩に抗っていく。この不屈の精神こそが、恥ずかしい公共の場でのラインダンスを可能にするのです!
ツーリングはここ「道の駅すばしり」で解散となりますが、メンバーの皆さんは「現地解散かよっ!」などと文句を言うこともなく、東名高速道路の事故渋滞情報にも小言を言わず、不屈の中年精神で力強く走り去って行きました。
2016年のパワーズ月例ツーリング、11月は竜洋新車試乗会と代わりますので10月が最終回になります。
今年は回数が少なかったですが、1年間ありがとうございました。
P.S. 御殿場から横浜まで東名は結構な渋滞で、ようやく解放されたと思ったら保土ヶ谷バイパスもほぼ全線事故渋滞。家に帰り着く頃には腰は痛いし肩は痛いし、いやぁ、もう若くないんでね~。
P.P.S. そうそう、7月に「海鮮の下調べに邁進」って言ったくせに今回蕎麦でしたねぇ。でもわさびが美味しかったから結果オーライ!海鮮はまた暖かいシーズンに。トリビアM田博士が言うには、わさびは早くおろすと辛いのだそうです。ということは、高回転型S川氏のわさびは辛かったんですね。