’17年7月のツーリング



年々猛暑が厳しくなる温暖化の夏。バイクの水温計が105度に達しファンが回る炎天下の赤信号。フルカウルの隙間から容赦なく噴き出す熱風。なぜ、そうとわかっているのに夏のツーリングに来てしまうのか?早く青になってくれと信号に祈り始めたとき、突然その答えが降臨した。なぜなら、これは痩身エクササイズだから!毎年夏が近づくとダイエットを始めるアナタにも朗報です!バイクで夏のツーリングを楽しめば自ずとシェイプアップは叶うのです!



今日のエクササイズ参加者は13名。最近お腹まわりが気になる方は引き締まり、すでに引き締まっている方はより精悍に!さあ、汗だくのエクササイズに出かけましょう。日頃から、「オレの腹は3つに割れている。」と不敵な笑みを浮かべるパワーズM田ちゃんも、今日が終わる頃にはきっと2つになっていることでしょう。(それはなぁM田、3つではなく、3段と言うんだ。)
目的地は白糸の滝。箱根スカイラインから芦ノ湖スカイライン、県道401号線で富士山スカイラインと、スカイライン三昧のコースです。




国府津パーキング出発からうっかり先導車になってしまった筆者は、若干緊張気味にミラーで後方を確認していましたが、3分と経たないうちに気付きました。「全員手練れだわ。」つまり彼らには先導もペースメーカーも要らないのです。そこからは勝手に、走りたいように走りましたが案の定、次から次へと筆者を抜き去って行く各々方。ワタクシは自分のエクササイズに専念しておれば良いわけです。



箱根スカイライン料金所で休憩。ここまではウォーミングアップ。正しいエクササイズにはコマメな休憩が欠かせません。真っ赤なM1000くんは暑さなど感じさせない風情。2気筒ネイキッドが熱くないのか、はたまた若いから暑さに強いのか。



昨日北海道ツーリングから帰ったばかりなのに、今日もバイクに乗っているトレーサー氏。すでに疲労を超越してバイクが体の一部になっているに違いありません。そして、楽に走ってるのにハイペースなBMW R1200R氏。いずれもステテコ一丁でゴロゴロと休日を過ごす姿が想像できません。



ほら、遠くで我々を待っている富士山でさえ暑さですっぴんです。「やはり富士山は雪化粧の方が美しいなぁ。」と、390DUKE氏。仰る通りです。しかし富士山と世の女性のために申しますと、夏の化粧は汗かいて崩れるし大変なんですよ。とはいえ今日の汗で様々な毒が毛穴から放出されれば化粧のノリも良くなります。山を下りたら御殿場市街地。待ってましたの灼熱401号線。DUKEが、スピードトリプルが、R750が、ファンをブンブン回して熱風を放出。油冷の1100R2台は湿った熱を周囲に撒き散らし、上から太陽下から照り返し。揺らぐアスファルトの向こうにラクダキャラバンの幻影を見そうになる頃、折れそうな心にムチ打つ。これよ!これが痩身への道なのよ!汗だくウェルカムよ!!




しかし富士山スカイラインへと上がって行くと、自衛隊演習場辺りで道路上の掲示板が気温25度を表示。更に水ヶ塚では20度。こんなに涼しくちゃ爽やかで汗もでないわよ。でも心配ご無用。富士山スカイラインは大きいコーナーで速度が保てるのに路面が荒れているので、ちゃんと冷や汗をかきます。様々な汗でカロリー消費が可能なのです。富士山麓を舐めるスカイラインは全長約35キロ。先導車無用のメンバーは各々が楽しいペースで走っているのでバラバラになります。篠坂交差点で一度全員集合。あじさいが美しい。



白糸の滝にほど近い「酒井そば店」さんでお昼。冷たいお蕎麦や麦茶で生き返ります。



とろろそばのつゆを持って微妙な表情のバーグマン氏。先につゆだけ出されたので、究極のダイエットで先を越されたかと思いましが、むしろ走りで先を越されたのはスカイウェイブ400のパワーズ社長。「立ち上がり加速とバンク角で勝ち目がないのよ。」と嘆いておりました。しかもスカイウェイブが背後に迫るとじわっと加速するバーグマン氏。隅に置けません。



お昼の後は自然探訪。日本の滝百選で世界文化遺産でもある白糸の滝。滝へ下りるとば口に「お鬢水」なる湧水があります。かの源頼朝が鹿狩りの折りこの泉でモミアゲの乱れを整えたと言われる所。あまりに透明でわかりにくいですが、皆さんの背後は泉でございます。




お鬢水から見下ろす白糸の滝。すっぴんの富士山ものぞいております。



白糸の滝ではその昔、長谷川角行が水行の修行をしたと言われております。そこで、皆さんにも滝に打たれる心境を再現していただきました。真に迫る神聖なショットでございます。しかし、ある意味怪しいこのグループの傍らで、通りすがりのご婦人が白い目を投げかけていたことを、そっと書き添えておきます。



そんな光景を高見の見物で、怪しいグループとは一線を画したバーグマン氏とM1000くん。



たっぷりのマイナスイオンで心身共にリフレッシュした後は、現地説明員の櫻B氏に滝について教えていただきました。富士山の地層が異なるために崖の中腹から水がしみ出していること、水温は13度であること、売店経営者の高齢化で店舗の移転が進まないことなど、大変勉強になりました。ありがとうございました。



売店をひやかす輩。ここのアイスコーヒーは富士の湧水で淹れているそうで、とても美味しかったです。



復路も富士山スカイラインで冷や汗かきながらコーナリングします。途中バイクツーリングの団体さんに追い付いてしまったので、しばし休憩。このときBMW氏とGSX1100R君は先行しており、そのまま二人と離ればなれになってしまいました。正確にはですね、筆者の連絡不足で二人を”まいた”んですね。(一緒にツーリングに行って、まいてどうする!) しかし、帰路の東名足柄PAで合流できたとき、「そのまま帰ろうと思ってたから大丈夫。」って笑顔。んまぁ〜先導車不要のツーリングチームって世話いらず。



そんなわけで、2台が先行したまま自衛隊エリアまで下って来ました。一人くたばっとります。このエクササイズは元々痩身の彼にはキツイんですね。このまま遺棄して立ち去るのもやぶさかではありません。こうして、一人また一人とメンバーが減っていくツーリング。怖いですねぇ。



背筋に程良い寒気が走ったところで本日の締めでございます。ここは道路に面しているので、ポージングのためにすったもんだしていると、通行中の車やバイクの皆さんが何事かと、スピードを落として眺めて行かれます。見ず知らずの方々のスピード抑制にもつながる楽しいラインダンス式集合写真。バイクツーリングではブレーキングと同じくらい重要と自負しております。



ほら、こんなにカワイイ。汗が出切ったのか、引き締まって躍動感あふれるボディーライン。共に酷暑を乗り切った連帯感と達成感。言葉に語り尽くせない汗臭さが、一周回って爽やかです。



トドメに「明日への希望」も表現してみました。所々カマキリ拳法やダチョウ倶楽部のヤーもございますが、果敢にも自衛隊駐屯地前で繰り広げるダイナミックなアートでございます。唯一、BMW氏と1100R君がここにおられないのが心残り。(オレがまいたからな。スミマセーン。)

かくして「超絶強制痩身エクササイズ」 サブタイトル(夏だ!バイクだ!ツーリングだ!出すぞストレス、毛穴の毒素!) は、大成功のままに幕を閉じたのであります。 次回は9月10日。まだまだ残暑が厳しい折柄。我もエクササイズ!と志願の方、ご参加をお待ち申し上げております。皆様お疲れ様でした。




追記 : え?ボクはそれほど汗かかなかったって?はい、機種によっては涼しいコースでしたねぇ。 でもほら、帰りの東名は渋滞だったし。ふふふ、お互い大人だから、そこには深く突っ込まないルールよ。アタシはね、フレームまで熱くなって内腿が火傷寸前。帰ってからもアイスノンを股にはさんでニーグリップ。アナタの涼しいバイクが羨ましい夏。


追記の追記 : 帰宅してすぐ体重計に乗ると2キロ痩せてました。狙い通り!猛暑サイコー!でも、翌日には元に戻っておりました。まぁ何ですか?リバウンドってヤツですか?ダイエットには付きものですからねぇ。リバウンドまででワンセットと言っても過言ではありません。だって皆さんも帰宅後のビール、最高だったでしょ?